DREAM PRICE 1000 久保田早紀 異邦人

久保田早紀 DREAM PRICE 1000 久保田早紀 異邦人歌詞
1.異邦人

作詞:久保田早紀
作曲:久保田早紀

子供たちが空に向かい両手をひろげ
鳥や雲や夢までも つかもうとしている
その姿は きのうまでの何も知らない私
あなたに この指が届くと信じていた
空と大地が ふれ合う彼方
過去からの旅人を 呼んでる道
あなたにとって私 ただの通りすがり
ちょっとふり向いてみただけの 異邦人

市場へ行く人の波に 身体を預け
石だたみの街角を ゆらゆらとさまよう
祈りの声 ひづめの音 歌うようなざわめき
私を置きざりに 過ぎてゆく白い朝
時間旅行が心の傷を
なぜかしら埋めてゆく 不思議な道
サヨナラだけの手紙 迷い続けて書き
あとは哀しみをもて余す 異邦人
あとは哀しみをもて余す 異邦人


2.25時

作詞:久保田早紀・山川啓介
作曲:久保田早紀

大陸の果ての空に
銀河の光 薄れて
ゆらゆらと 麝香色の
夜明けが訪れる
突然のつむじ風が
記憶の波をかすめて
遠い日も そして今日も
忘れてしまえたら

※ああ 愛の沈黙(しじま)
時を失くした 世界にひとり
ああ まだ私は
幻 さまよう あなたの巡礼 Mm※

モザイクの壁画の中
このまま埋(うず)もれたなら
いつの日かまたあなたが
通り過ぎるかしら

紫の地平線に
神々の声がひびく
”倖せを粗末にした
報いが来たのだ”と
過ぎた日に 帰れる馬車
さがしつづける哀しみ
不思議だわ 泣いてるのよ
少女の日々のように

(※くり返し)

朝焼けの廃墟に立ち
やせた影 歩ませれば
さらさらと この身体が
くずれてしまいそう


3.九月の色

作詞:久保田早紀
作曲:久保田早紀

※雨の歌は 恋の歌
恋の歌は 別れの歌
口ずさめば おさえた涙が
待ちきれずに リズムをとりだした※

ガラスのドア 開けたとたん
呼び出したわけが わかったわ
サヨナラを言うには お似合いね
街は小雨模様の午後
あやまることなんか ないわ
どうしたの? あなたらしくない
季節が変われば 人も変わる
お願いよ 黙って行って

雨の歌は 恋の歌
恋の歌は 別れの歌
無駄になった あなたの大好きな
イアリングに 九月色のしずく

一度も見せたことのない
その背中 とても広かった
ばかね 追いかければもしかして
引きとめられた愛なのに
水彩画のように 淡く
美しい日々が くずれてく
あなたの香りが 流れるまで
髪を濡らして歩くだけ

(※くり返し×2)


4.オレンジ・エアメール・スペシャル

作詞:山川啓介
作曲:久保田早紀

よく熟れたオレンジの冷たい重さは
大人びたあなたの優しさみたい
さっくりとかじって 街角曲がれば
酸っぱい恋しさが 心にひろがる
憂鬱が かわいい女だなんて
そうなの あなたの買いかぶり

※光降る国へ 舞い降りた日から
私のハートは Full of Sunshine L.O.V.E.
光降る国へ 飛んでおいでよ
素顔のまぶしさに 愛が変わるよ※

空なんて見上げない せわしいあなたに
気の早い真夏を 抱いて帰るわ
“お帰り”とほほえむ 無口な両手に
私の輝きを 投げ出してあげる
気まぐれを 何でも許してくれる
そんなの ほんとの愛じゃない

光降る国の 陽炎(かげろう)に抱かれ
私のハートは Full of Vitamin L.O.V.E.
まぶたを閉じれば バラ色のめまい
1000マイルも遠くの 胸が恋しい

(※くり返し)


5.夢飛行

作詞:久保田早紀・山川啓介
作曲:久保田早紀

化石の都会(まち)を あの人をさがして
裸足でさまよう
そんな夢がとぎれて 目覚めた朝
くちびるに涙

逃げ出したいのよ 想い出の腕を
このままだと恋の痛み 胸にとじこめるだけ
どこでもいいから 私を飛ばして
西でも東でも 風の向きに

名前も姿も 顔も過去さえも
変われる国まで 飛ばして

ジプシーたちの群れに まぎれ込んで
歌うのもいい
港町の酒場で 夜明けまでの
恋も売れるわ

逃げ出したいのよ 虚ろな日々から
このままだと二度と人を
愛せなくなる 私
どこでもいいから 私を飛ばして
西でも東でも 風の向きに

あの人ともしも すれ違ったって
気づかない国まで 飛ばして

どこでもいいから 私を飛ばして
西でも東でも 風の向きに

名前も姿も 顔も過去さえも
変われる国まで 飛ばして


6.ねがい

作詞:山川啓介
作曲:久保田早紀

生まれ変われるなら 一羽の鳥になり
あなたの空を ひそやかに舞うの
旅に疲れた朝 孤独に悩む夜
気づいて見上げて くれるように

摩天楼の 森の陰に
忘れられた 私ひとり
あなたの目には 見えませんか
ガラス越しの この涙

人に生まれ 人を愛し
知ってしまった 生きる痛み
何も恐れず あるがままに
息づく いのちがほしい

少女の頃の目は いつも空を映し
季節の花を 待ちかねていたわ
少年のあなたと もっと前に出会い
風吹く草原 かけたかった

人の河の その岸辺に
忘れられた 私ひとり
回転ドアが まわるたびに
失くした日々が きらめく

あすを願い 信じるから
鳥は飛びたち 愛し合える
ただのびやかに 生きて死んで
悔いない いのちがほしい